南組南車彫刻「脇障子」
2015年3月29日 追加
脇障子
- 作者
- 瀬川治助重光
- 製作年間
- 1865年ごろ亀崎で作品があることから、その頃の作とみられる。
猿と柘榴
構図としては、荒々しい岸壁に立つ柘榴の木に猿の親子。上にいるのが親猿、下にいるのが子猿であろう。
子孫繁栄を意味しての「猿」と「柘榴」を用いたのではないか、と言われているが、どうも子猿は何かに手を伸ばしている。
松と鷹
こちらも構図としては、岸壁に立つ松に鷹の親子。
松に鷹とは、定番の力強さ。隣の「猿に柘榴」と同様に親子で登場している。
悲しいかな、3体いる子どもの鷹の真ん中の子は、顔の上半分が折れてしまっている。
折れやすい、細かい作りだったのかもしれない。でも、非常に残念。